ももこはお父さんの仕事で、おんぷはテレビ番組の収録で、Ｎ.Ｙにやってきました。Ｎ.Ｙのももこは、友達のベスやサチコに会うのが今から楽しみ。マジョモンローはもういないけれど、初めて出会った公園のベンチは昔のまま変わらずにありました。ちょうどその公園で撮影をしていたおんぷと、ももこは一緒にＮ.ＹのＭＡＨＯ堂を訪ねてみることにしたのですが……大切な思い出のお店は、クモの巣だらけの空家になっていたのです。

ももこがアメリカにいた頃、マジョモンローは学校のバザーに出品するブラウニーの作り方を教えてくれました。お菓子がおいしくできる魔法の言葉も。ももこは魔女見習いになる前から呪文を教わっていたのです。もちろん効き目はなかったけれど、ベスと一緒に作ったブラウニーは自信作。でも、バザーの出品用には選ばれませんでした。選ばれたメアリーのブラウニーは、家で雇っているシェフに作らせたもの。自分で作るという約束を破ったメアリーは、みんなから仲間はずれにされてしまいます。

メアリーはみんなに注目してもらって、友達を作りたかっただけ。けれど、ももこのレシピでブラウニーを作るクラスメイトの中に、メアリーの姿はありません。たとえイジワルをしてくる子でも仲間外れにしちゃいけない。マジョモンローに諭されたももこは、メアリーと仲直りするないしょの作戦を考えます。それは、メアリーにお菓子の包み方を教えてもらうこと。ブラウニーは大人のシェフに作ってもらったのかもしれないけど、素敵な包み方を考えたのはメアリー自身なのですから。

クラス全員で参加したバザーは大成功。学校で１番の売上げだったことを知らせようとＭＡＨＯ堂にかけこんでゆくと……ももこはそこで、ほうきにまたがったマジョモンローを見てしまったのです。もう２度と会えないなんて……さびしそうなももこを元気づけるために、おんぷは２人で思い出のブラウニーを作ることにしました。出来上がったブラウニーはベスやサチコにも大好評。ももこはメアリーとも再会し、友達になることができたのでした。