おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ

CS放送

第 6 話金平糖の思い出 ~ばあやのないしょ~

2004/09/04放送
脚本:影山由美 演出:山内重保 作画:生田目康裕 美術:ゆきゆきえ/塩崎広光

バレエ教室に通い始めたはづきは踊りに夢中。MAHO堂でお菓子を作っている時も、むずかしいステップのことが頭からはなれません。早く素敵な踊りを見せられるようになりたいのですが、そう簡単に上達はしないもの。一生懸命に練習する姿を見たばあやが、コツを教えてくれます。ばあやは昔、バレエを習ったことがあるのでしょうか。『金平糖の踊り』というバレエの曲を口ずさみ、軽やかにステップを踏んでいたかと思うと、自分の部屋でひっそりと涙を流しています。
ばあやにはバレエにまつわる悲しい思い出があるようです。大好きな人の涙のわけを知りたい! はづきはMAHO堂のみんなと、ばあやの部屋を調べてみることにしました。そして見つけたのは、真っ二つに割れた古い古いレコード。はづきが魔法の呪文をとなえると、割れたレコードがくっついて回り始め、時の流れを巻きもどします。はづきたちは昔の美空町にタイムスリップ。自転車をこいでやって来た女の子は、少女時代のばあやのようです。
少女時代のばあやは自転車を停めると、洋館の窓からバレエ教室をのぞいています。ばあやのあこがれと『金平糖の踊り』のメロディーが、温彦(あつひこ)という青年との偶然の出会いをもたらします。温彦と2人で過ごす幸せな季節は、夢のように過ぎ去ってゆきます。しかし、あこがれも淡い恋も、キラキラ光る金平糖のように小さくてはかないものでした。戦争が始まり、温彦は兵隊として遠い南の島へ旅立って行ったのです。
温彦は戦地へ行ったきり、帰ってはきませんでした。ばあやがこれ以上悲しまないように、はづきはケーキをプレゼントします。ばあやは涙をこぼしますが、悲しくて泣いているわけではありません。金平糖のトッピングのおかげで温彦との幸せな日々を思い出すことができて、うれしいのです。誰の心にも、年を取るにつれてキラキラ光る思い出だけが残るもの。だからこそ、悲しいことばかりが多い時代でも、年を取るって素敵なことなのです。
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