ストーリー

海と空が眩しい小さな町に、神尾観鈴という少女が暮らしていた。病気がちな彼女は学校にも行けず、友達は一人もいない。ただ夏の風に長い髪をなびかせながら、遥か昔より町に伝わる物語に想いをはせる毎日を送っていた。
千年前、ひとりの姫君がこの地にいた。彼女は白い羽根と不思議な力を持つゆえに忌み嫌われ、屋敷に閉じ込められていた。生まれてから一度も外の世界を見たことがなく、遠く離れた地にいるという母に会いに行くこともかなわない。そんな彼女を警護する青年は、喜ばせてあげようと外の世界の出来事を語って聞かせる。いつしか恋に落ちてゆく二人。しかし羽根を持つ“翼人”には、決して恋をしてはならないという呪いがかけられていた…。
ある日、観鈴の前に国崎往人という旅の青年が現れる。彼は亡くなった母から不思議な遺言を託されていた。「空にいる少女を救って」と。羽ばたこうとした姫君と、羽ばたく翼をなくした少女。運命の夏が始まり、恋と宿命が千年の時を越えて交錯してゆく。

解説

いわゆるアキバ系文化の歴史は、「AIR」の登場以前と以降とに完全に二分される。それまでは現実の恋愛の代用品でしかなかった“美少女もの”の世界に、奥深い文学性とテーマを持ち込み、全く新しいドラマの形を提示してみせたのが「AIR」なのだ。今も恋愛アドベンチャーゲームの最高傑作と言われる作品を、巨匠・出崎統が劇場アニメ化。「鳥の詩」のメロディーに乗せて紡がれる愛と絆の物語は、時を越えて心の深くに生き続ける。

ストーリー
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