亜紀人やブッチャは、ストームライダーとして実績がある。素人の自分が、彼らと同じ働きができないことは、カズも充分に理解しているつもりだ。だが、幼なじみの自分たちを、まるで戦力外のように扱うイッキの態度には、正直ガッカリしていた。それでも彼は、イッキのチームを抜けるという事は考えようとしない。三年の先輩に呼び出され、「イッキの代わりに東中ガンズのヘッドになれ」…そう言われても、親友を裏切るくらいなら…とあっさり断ったくらいだった。イッキという大輪の桜を引きたたせるためなら…そう心の整理をつけたのである。