ダリウス大帝にガリスに重傷を負わせたことを伝えるプロイスト。 天空・大地の二大魔竜を手に入れたことにより、将軍も、魔獣も必要がなくなったという。 盗み聞きをし、自分の地位に危機感を募らせるサスページ。 一計を案じ、ヴェスターヌとノーザを失脚させようとする。 ヴェスターヌはリーとの関係を示唆し、ノーザには脱獄を促す。 さらに、サスページは自らの身を危険にさらしてまで、プロイストへの忠誠を示す。 プロイストはサスページを信じ、新兵器を与えた。 一方、大空魔竜内では、 致命傷を負ったガリスの治療が進められていた。 しかし、ダリウス人であるガリスにあった治療が大空魔竜内では出来ない。 そんな時、反乱軍のシオンから通信が入る。 合流地点を変更して欲しいとのことだった。 反乱軍ならばガリスの治療が出来る。しかし、変更された地点では間に合わない。 クルーたちが迷っている間に、待ちきれなくなったルルが、 ディックと共にクラブバンカーでガリスを運び出してしまう。 そして、合流地点に着いたディックたちであったが、 シオンらはそこにはいなかった。 代わりに待ち受けていたのは、大地魔竜と、天空魔竜であった! シオンの通信は偽の通信で、プロイストの罠であった。 ライキングにはプロイスト。 バルキングにはサスページが乗り込み、クラブバンカーを捕まえてしまう! そこに、大空魔竜が到着し、ガイキングが出撃した。 クラブバンカーを捕まえられ、ライキングにされるがままのガイキング。 ライキングにトドメを刺されそうになった瞬間、 サスページの号令一下、魔獣の軍団がライキングとガイキングを捕まえてしまう! サスページは、プロイストがガイキングへの攻撃に夢中になる この瞬間を狙っていたのだ! サスページは、バルキングの最強技、「エンドレスバーン」を放つ! ガイキングもろとも、ライキングを攻撃する。 しかし、プロイストの燃え上がる炎がエンドレスバーンをもしのいでしまった。 サスページの裏切りに怒り狂うプロイスト。 プロイストが命令した瞬間、 バルキングのコクピットのサスページに電撃が走り、その手足が固定される! 「そのスーツは私の意思で、パイロットから炎を汲み上げるだけの装置に変わります。 ……かつてあなたがガイキングを操ったように、バルキングの操縦は今や私のもの… …」 サスページの命を犠牲にしたバルキングの猛攻にさらされ、なすすべないガイキング。 クラブバンカーを人質に取られ、反撃できない。 諦めかけたルルに微かにガリスのうめき声が聞こえる。 「そうだ、私はお父さんを助けなきゃ!」 クラブバンカーのエンジンをフル稼働させ、見事脱出に成功した。 それを見届けたガイキングの渾身の一撃によって、バルキングの動きは完全に停止した。 「後一歩で……頂点に上り詰めたのに……」 サスページは、バルキングに全ての生命力を吸い上げられてしまった。 ライキングのスーツも限界時間が来て、プロイストは退却していった。 戦いが終り、担架で運び出されるガリス。 そのとき、ガリスの唇が微かに動き、ルルだけがガリスの言葉を聞く。思わず身を固 くするルル。「キャプテンは何て言ったの?」ダイヤの問いにも答えず、ただ、運ば れていくガリスを見守るルルであった。