つぼみたちは、おばあちゃんと一緒に電車で鎌倉までやって来ました。ここは以前につぼみ一家が暮らしていたところで、つぼみたちは夏休みに、以前住んでいた家へ泊まるために遊びに来たのです。その途中、みつるという男の子が現れました。みつるはつぼみの幼なじみです。小さいころからつぼみが困ったときには、よく助けてくれた仲のいいお友だちでした。でも、引越しのときにお別れを言えず、それっきりになっていたのです。それから山道を登って家へと到着したつぼみたちは、なつかしい家へとたどり着きました。ひとまず、前に住んでいたころのようにキレイにしようと、みんなはお掃除を始めます。
お掃除の最中、つぼみは1枚の写真を見つけました。その写真に写っていたのは、つぼみのピンチを何度も助けてくれた謎のイケメンです。でも、それはおばあちゃんの薫子と、おじいちゃんの空の若い頃の姿が写っていたのでした。おばあちゃんから青春時代と初恋の話を聞かせてもらうつぼみたち。修行のため山籠りしていた薫子は、山小屋でチェロを弾く空と出会い、オルゴールをもらいました。大会に優勝した薫子は、その後、植物学の勉強をして空と結婚、つぼみのお父さんが生まれたのです。そして、薫子の好きなラベンダー畑を見せるという約束をした空でしたが、その約束を果たす前に天国に行ってしまったのでした…