ガイキング

TV 番組

第 39 話君の地球・君の未来

2006/09/24放送
脚本:三条陸 演出:細田雅弘 作画:大塚健(メカニック) 山﨑展義・山﨑健志(キャラクター 美術:清水まこと

ノーザ、リー、ケインらのところへやってくるヴェスターヌ。 ボロボロのライキング、バルキングを見上げつつ、勝利の余韻に浸る。 ガリスと抱き合っているルル。 そこに帰ってくるダイヤ。 父を見つけ、駆け寄ろうとしたその時! 突然、大空魔竜のブリッジの風防が割れ、鋼鉄の戦士があらわれる。それは仮面のプロイストだった! 割れたボディから無傷のように新生するプロイスト。 彼女は新四天王を贄として復活したのだ。驚き、魔竜の方へ走るノーザたち! プロイストは艦長席にいるルルとガリス、ダイヤと父を見て、じわじわと怒りを高めていく! かつてないぐらい魔的に変ぼうするプロイスト! その姿は悪魔にしか見えない! 突如、大地が割れ、灼熱の溶岩が一帯を包んだ! 大空魔竜の足下が地獄のようにたぎる! そこにあらわれるサコン。なにかシートのかかった物体を持っている。 命乞いなど聞き耳持たない、というプロイストにサコンはシートを外す。 それは大きめのグリッターのようなものだった。 「父上の…………遺品?」 「違う、これが………ダリウス大帝自身だったのだ!」 衝撃を受けるプロイスト。 サコンの回想。 機械人間だったダリウス大帝の回路が一時的につながり、語りだした。 はるかな古代、惑星ゼーラがブラックホールの影響で消滅して以来、彼らは同質の惑星を探し求めていた。 そして、地球を発見した。しかし、すでに人類が発生していた。 侵略はせず、内部に地球のエネルギーに依存したダリウス界を作る事により、ゼーラの民を存続させようと大帝は決断した。 「ダリウス大帝は古代ゼーラ人のDNAを管理する機械の統率官にすぎなかったのだ。 器としての肉体が代わっただけで、初代から現十七代にいたるまで、ずっと同一の者だった。先代の時期までは、地上を侵略しないという判断を彼はしていたのですよ。 だが、地上の環境破壊の加速化は止まらず、大帝はついに人間に価値無しとの判断を下した。 残念ながら我々地上人にも、この戦いの一因はあったのです。」 「だが、我々は破れた。せめて、ゼーラの民の遺伝子を残していく権利だけでも与えて欲しい。 敗者への情けとして。 我が子に…これを……。そして、余自身となれ、と……!」 回想の大帝が息絶える。ノーザの水槽や死にゆく四天王が頭を過る!サコンの言葉が終わらぬうちに父の機械を粉砕するプロイストの触手! プロイストの怒りの黒い炎が全身に引火する! 爆発寸前のプロイストに飛び出すダイヤ! 自分の炎を全開にしてブリッジからプロイストを押し出そうとするダイヤ! 拳でプロイストを突き出すダイヤだったが、そのまま触手に絡まれ共にブリッジから飛び出した! 駆けつけたノーザ、リーらが絶叫する! 大爆発!!! 燃えながら絶命していくプロイスト!!! その最期の絶叫! 全員が窓に駆け寄る! たちこめる白煙の中、ああっとなる一同。 眼下の白煙が晴れるや、そこにはガイキングの手が! 静かに開く手の中には、ダイヤがいた!!! 地割れは閉じ、マグマがひいていく。 上空のデスクロスは完全に消えた。 そして、地上の各地にも平穏が戻っていた。 全ダリウスに放送が流れている。 ヴェスターヌと横にはルルやダイヤの父たち。 ファイナルデスクロスは停止できたがいずれダリウスはゆるやかに消滅する。 ダリウス人を移住させるべく、まずはゼーラの門を再起動しに行かなければいけない。 地上人と協力し、今こそ新天地へと訴える。 同じ頃、プロイストの墓を見るノーザとケイン。 復讐は終わった、これでオレは生ける屍だ、というノーザをはじめてケインが叱咤する。 ノーザ様こそ、ゼーラ直系の末裔。ならば今こそ新天地へ向けて生きるべきと説くケイン。ふっきれた表情のノーザに、嬉しそうについていくケイン。 地上の空港。 マスコミが大挙する中、三大魔竜の旅立ちの時。 握手を交わすガリスと父。 ダイヤ、ピュリア、ナオト、三バカほか若いクルーらは見送り。 ルル、ガリス、ローサ、リー、ヴェスターヌ、サコン、シズカ、ロンゴらは宇宙へ。ダイヤが見上げると天空魔竜の上にノーザが立っている。 ニヤッと笑うノーザ。シズカのさりげない求婚に逃げ出すサコン。空へ飛び去る三大魔竜を手を振り見送るダイヤたち! 天空、大地に続いて、大きく吠えた大空魔竜が空へと消えていく。5年後、 不良をぶっ飛ばして救う女子高生ピュリア。少し距離の縮んだ感じの2人。 ダイヤの家に行く途中で真面目に漁業にいそしむ三バカとも出会う。ダイヤの家に行くと父母がニュースを見ている。 箱船は順調に揃っているようだ。ダイヤがさっき山ごもりから帰ってきたと告げる母。 ダイヤが家の裏の岩の上で静かに座禅を組んでいるのを発見! いきなり蹴りかかるピュリアだったが、軽く弾かれる。成長したダイヤがこちらを向く。 全員グリッターを手にとり、五年前を振り返るとき、 突然、熱くなるナオトのグリッター! 全員のグリッターが反応する。 「ダイヤくん………聞こえますか!」 「ルル!」 なんと、今宇宙怪獣と交戦中だという。 ゼーラの門の付近には凶暴な怪獣がいて、リーやノーザたちも苦戦中だ、と! 「また、ダイヤくんの力を借りなければいけない時が来たんです! やる気満々のダイヤにナオトが言う。 「い、いや! いないって、ダイヤくん! さすがに宇宙怪獣はいないよ!」しかし、ダイヤが見上げる、その上空が赤く燃え、突入してくる大空魔竜!走るダイヤは大空魔竜を呼んだ! 合体を終え、立つガイキングの勇姿!「…………そして新たなる冒険の旅へ!!」
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