「それにしても用心深いこと・・」 「一応手配中の身ですからね」 「それに私の素顔を知っている人間がいましたので・・」 湖に浮かぶ浮島の上にある別荘に集められた財産相続候補者達。亡くなったミステリー作家山ノ内恒聖の遺産は何億とも言われている。 その候補者の一人、宝田光二は、いつきを通して、はじめに協力を依頼してきた。なぜなら故山之内の残した謎を解いた者のみが相続できるからだ。 集められた面々は一癖も二癖もある人物ばかり。 その中にははじめと因縁ある人物もいるのだった・・・。 露西亜館に隠された謎! 惨劇の予感! そしてあの彼が・・・・!?