落ち込んで下校するミズキは最近自分がついていないことに気がついた。算数のテストは35点、通る車には泥水をかけられる。何をしてもうまくいかない今、フットサルの試合にも勝つことなんてできないと、さらに気分を落ち込ませた。家に戻ったミズキを、シルビーとガウディ、カイトが励ますが、ミズキの不安はますばかり。 お母さんに言いつけられ、部屋の掃除をしていると、子供の頃いつも一緒にいた熊のぬいぐるみ、三(さん)ちゃんを見つける。三ちゃんは子供のミズキにとって「幸せのお守り」だった。三ちゃんと一緒なら、幸運が訪れるかも知れない。 ミズキはがぜん元気になる。そして、事実、つぎつぎに幸運が舞い込んだ。商店街の福引きでフットサルのチケットが当たり、坂道で暴走自転車にぶつかることもなく、夕食はたべたくて仕方のない焼き肉だった。 あまりに三ちゃんに頼り切るミズキを心配するシルビーに、「このことを誰にもしゃべらないで」と口止めするミズキ。シルビーがマイハム組の仲間に話したことを知ると、「あんたとは絶交や!」とシルビーにつらく当たった。 ある日、ミズキは三ちゃんを道ばたに落としてしまう。悲しむミズキを見ていられず、三ちゃんの大捜索をマイハム組が請け負うことになった。川に落ちた三ちゃんを拾うためガウディ、シルビー、スティーブ、ジーン、アレックは、命懸けで危険な作業に取り組んだ。 三ちゃんはミズキの手に戻るのか!? ミズキはシルビーとの友情を取り戻し、次の試合に勝つことができるのだろうか!?