フランシスか？キースか？決断を迫られたナージャは、悩んだ末にフランシスを選んだ。しかしその矢先、パーティ会場でハーコート公爵がフランシスとメリーアンの婚約を発表する。有無を言わさぬ突然の婚約発表に公爵に反抗するフランシスだったが、そこでハーコート家の裏事情を知る。

ハーコート家は事業に失敗し、メリーアンのハミルトン家から援助が必要になっていた。今や唯一の後継者となったフランシスは、家のことを考え、自分の感情だけでは動けない立場にある・・・しかしフランシスはナージャの手を離さない。ナージャはプレミンジャー公爵の孫である、と公爵を説得し、二人は何とかウィーンへ旅立つことにできた。

楽しい二人旅のはずだったが、メリーアンがお目付け役として同行したことで雲行きは怪しくなる。ことあるごとに、決め手に欠けるナージャの恋心を巧みに揺さぶるメリーアン。さらに彼女はフランシスにもナージャを助けるのはノブレスオブリッジでのためではないのか、と問い掛ける。ところがフランシスはそれを否定し、ナージャへの真剣な想いをメリーアンに見せつけた。

フランシスのナージャへの真剣な想いを知り、メリーアンはショックを隠せない。それでもなおフランシスを諦めようとしない彼女の強い想いを目の当たりにし、ナージャの想いだけが揺れる・・・。そして一行はウィーンのプレミンジャー公爵家に到着。ナージャとローズマリー、いよいよ本物の「ナージャ」をかけた戦いが始まるのであった・・・