ゲゲゲの鬼太郎(第5期)

TV 番組

第 6 話大パニック!妖怪横丁

2007/05/06放送
脚本:吉田 玲子 演出:門田 英彦 作画:出口 としお 美術:白井 走

人間の街の路地裏に妖怪たちの住む街、妖怪横丁があった。妖怪長屋では、大家の砂かけ婆が若返りの砂を調合していたが、失敗して爆発してしまう。煙におどろいた住人の子泣きじじい、傘化け、呼子、かわうそ、ろくろ首、が火事と勘違いして水をかけるが、逆切れした砂かけ婆は怒って、たまった家賃を請求するのだった。月に一度の妖怪市場は、カッパや天狗の子、油すまし、ねずみ男までが店を出してにぎわっていた。家賃の足しにするために身の回りのものを売らされる住人たちだったが、全然売れず、逆に砂かけ婆のツケで買い物をする始末だった。
銭湯を営むお歯黒べったりが、砂風呂を作るための相談を持ちかけてきたので、砂かけ婆は住人のみんなに協力させて、砂を集めに行くのだった。砂風呂は好評で、住人たちも手伝いに駆り出されており、砂かけ婆はご馳走を用意して待つが、いつまでたってもみんな帰ってこない。ろくろ首に様子を見に行かせると、みんなが木になってしまっていた。目玉おやじは、これはのびあがりのしわざで、砂と一緒に連れてきてしまったのだと気付く。眠り花の花粉で相手を眠らせ、種を植えて吸血木に変えてしまい、その生気を吸って成長していく妖怪なのだ。
のびあがりを探す鬼太郎だったが、ねずみ男をかばって吸血木にされてしまう。のびあがりは妖怪横丁の妖怪がたちを次々と吸血木に変えて行く。悲嘆にくれる目玉おやじは、何故のびあがりが妖怪を襲うのかという砂かけ婆の問いに、子供と同じで大きくなることが無邪気にうれしいだけなのだと答える。責任を感じて、のびあがりを倒す決意をした砂かけ婆は、ネコ娘とろくろ首に足止めを頼む。ろくろ首もねずみ男も吸血木にされ、逃げるネコ娘。そこに駆けつけた砂かけ婆は、失敗した若返りの砂を浴びせ、のびあがりは煙と炎に包まれるのだった。
苦しむのびあがりは、暴れまわってかえって手がつけられなくなってしまった。逃げるネコ娘と砂かけ婆。絶体絶命のその時、鬼太郎のチャンチャンコが飛んできて、みんなを助ける。吸血木になっても鬼太郎の意識は生きており、チャンチャンコを操ったのだ。チャンチャンコはのびあがりの回りを高速で飛び、消えかけた炎を燃え上がらせる。のびあがりは炎に包まれて生気を失っていき、やがて大人しくなった。生気が戻って、みんな吸血木から元の姿に戻り、妖怪横丁に平和が戻る。鬼太郎はのびあがりを元の場所に戻し、砂に埋めてやるのだった。
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