人間の街の路地裏に妖怪たちの住む街、妖怪横丁があった。妖怪長屋では、大家の砂かけ婆が若返りの砂を調合していたが、失敗して爆発してしまう。煙におどろいた住人の子泣きじじい、傘化け、呼子、かわうそ、ろくろ首、が火事と勘違いして水をかけるが、逆切れした砂かけ婆は怒って、たまった家賃を請求するのだった。月に一度の妖怪市場は、カッパや天狗の子、油すまし、ねずみ男までが店を出してにぎわっていた。家賃の足しにするために身の回りのものを売らされる住人たちだったが、全然売れず、逆に砂かけ婆のツケで買い物をする始末だった。