ロンロンはクマの国の王子として生まれたが、どこでどう間違ったのだ、パンダであった。しかし、王子であることには変わりない。
しっかりして将来の王者にふさわしい勇気と力を持って欲しいと願う、母である女王クマの期待に反して、甘えん坊で弱虫、まるで見込みなし。
王子としてふさわしいかどうかのテストにも失敗して、とうとうクマの国から追い出されてしまった。泣く泣く山を下っていくロンロン。
さて、ひそかに王位を狙うヒグマのデモンは、これ幸いとばかり、ロンロンを亡きものにするために、ポン太にその後を追わせた。
町に出たロンロンは、一緒のピンチ共々捕まってサーカスに入れられてしまう。変な服を着せられ、厳しく芸を仕込まれるロンロン。
ポン太がそのサーカスのカーテンに火をつけた。燃え上がるテント。
助けを求める動物達の声に、ロンロンは燃えるテントの中に飛び込み、オリを破って動物達を助け出した。ロンロンは動物達を森へ案内する。そこへデモンがクーデターを起こして女王を閉じ込めたというニュースが・・・・。ロンロンは村に帰り、デモンと闘ってこれを倒した。
パンダというユニークな動物を主人公にしてつくられた、動物アニメーション映画。パンダがクマの女王から生まれるというのは、いかにも不思議な話であるが、あまり細かい穿鑿をしても意味はない。
で、話をとしてみれば精一杯面白そうに、しかも教訓的に出来ている。