ストーリー

はるかな未来。限りなく発達するかに見えた人類の文明に、大きなかげりが出てきた。地球の天然資源は枯渇し、環境汚染はとどまるところがない。このままでは地球は滅亡してしまう。で、対策が立てられた。
幼年英才都市人工衛星”アタラクシア”の設置である。
そこではあらゆる汚染が守られて、子供達が育てられ教育されていた。 14歳の”目覚めの日”を迎えると子供達は、成人検査を受け、パスした者のみが純潔な成人として、地球に送られる。
ところが、こうして育てられた人間のなかから、予想もしなかった新しいタイプが発生した。超能力を持った人間である。彼らは”ミュウ”と呼ばれ、エスパーチェックによって検出されて、徹底的に弾圧された。
”ミュウ”たちは地下組織をつくり、指導者をいただいて、アタラクシアの地下に潜んでいた。
その指導者がソルジャー・ブルーである。ソルジャー・ブルーは自分の継ぐ者として、ジョミー・マーキース・シンを選んだ。ジョミーは”ミュウ”たちを率いてナスカに移る。ナスカでジョミーとカリナの間にトォニィができた。自然出産だった。
ビック・コンピューター<マザー・イライザ>によって作られたアンドロイド・キース・アニアンは”ミュウ”たちに捕らえられるが、脱出して地球防衛指令官となる。ナスカは攻撃を受け、崩壊するが、10年後にトィニィをリーダーとして、大船団で地球に向かう。

解説

少女マンガ界の巨星、竹宮恵子の代表作と「あこがれ」「伊豆の踊り子」「めぐりあい」など、映画史上残る青春映画を世に送った、恩地日出夫監督がガップリと取り組んだ、恩地監督初のアニメーション映画、その画面、ドラマ展開はさすがに映画監督ならではのものと、思わせるものがある。
アニメーションらしからぬ斬新なカメラワーク、深く登場人物の心理に踏み込んだその描写。画面づくりの巧妙さもさることながら、 ともす ればアニメーション映画ではおざなりにされ勝ちな声の演出にも、その価値は発揮されており、単に画に声をあてているというだけではない、奥行きとひろがりのある劇的空間を構成している。劇映画の監督がつくったアニメーション映画の中でも出色の作品。

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