ストーリー

一年前に交通事故で父親をなくした小学6年生のユウタは、夏休みに一人、父親とよくカブトムシを捕りに来た思い出の場所、山奥のダムへ昆虫採集に向かい、不思議な老人と出会う。
突然の豪雨で足をすべらせ、意識を失うユウタ。
目を覚ましたユウタの前には、一人の小さな女の子、さえ子とダムに沈んだはずの村が。
どうやら三十年以上前の村にタイムスリップしてしまったらしい。
ユウタを「いとこ」として、あたりまえのように扱うさえ子。
ユウタと同い年のケンゾーも現れ、翌朝クワガタ虫を捕りにいく約束をするユウタ。
さえ子に連れられた家では、お婆ちゃんもユウタをさえ子のいとことして優しく出迎えた。
何が起こっているのか、全くわからないユウタ。
その夜、再び不思議な老人が現れ、ユウタは一ヶ月間、この時代に居続けなければ
ならないことを告げられる。
ユウタにとって、かけがえのないもう一つの夏休みのはじまりだった・・・・・・
1970年代の田舎の村の豊かな大自然。
かけがえのない仲間たちと過ごす最高の日々。
失われてゆく美しい日本の夏の風景の中、物語は涙のクライマックスへ。
さえ子が抱えている秘密とは?
ユウタとさえ子の運命的な絆とは?
そして【虹色ほたる】とは?

誰の心の中にもある永遠の夏休みの中で、【ひとりの少年の成長】と【人との絆】を圧倒的な映像美で描いた、懐かしくも切ない感動ファンタジーです。

解説

原作は川口雅幸による人気小説。もともとは自身のホームページに連載していた作品だったが、人気投票によって話題に火が着き、出版されるや40万部を越えるベストセラーとなった。
『ワンピース』などでも知られる宇田鋼之介監督のもと、日本アニメ界を代表する名匠が集結。父親との思い出、昆虫採集、花火、夏祭り、子供同士の友情、そして淡い初恋…。1958年公開の『白蛇伝』から続く、東映アニメーションによるオリジナルアニメ映画の伝統を引き継ぐ、現代の名作だ。

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