雨が降り雷の鳴る嵐の中、ペンギン村に住む超天才・則巻千兵衛博士は(独身)は、ついに完璧な人型のロボットを完成させようとしていた。
そのアンドロイドは、もちろん千兵衛好みのナイスバディの“美人型お手伝いアンドロイド”。名前も「アラレ」と決めていた。
しかし、千兵衛がアンドロイドを作るオートマシーンのスイッチを入れようとした瞬間、「ピカッ!ドカーン」稲妻がモロに海苔巻家を直撃!オートマシンは焼け焦げてしまった。恐る恐るスイッチを入れてみると…オートマシーンは何事もなかったかのように動き出し、もうスピードでアンドロイドを作っていく。
期待に胸膨らませる千兵衛…何しろこの計画には、何年もの歳月をついやしているのだ。
ところが…焦げ臭いマシーンからでてきたのは、だぶだぶのメイド服を着た子供だった。変な言葉はしゃべるし、馬鹿力、おまけにロボットのくせにド近眼!…これが、夢に見ていたナイスバディの“美人型お手伝いアンドロイド”
アラレさん??
そんなアラレに部屋の片づけを頼んだからさあ大変。“んちゃ砲”でオートマシーンもデータも、みんな部屋ごと吹き飛ばしてしまった。あられを作り直そうにも、なーんにも残っていない。
こうしてめでたく、天才・則巻千兵衛博士の偉大なる失敗作?「則巻アラレ」が誕生した。千兵衛の妹になりすましたパワフル娘・アラレと、個性豊なペンギン村の住人達との、楽しい楽しい物語の始まりです。
名作『Dr.スランプアラレちゃん』を、90年代に入ってリメイクしたTVシリーズ。パワフルで痛快、かつハチャメチャに突き抜けた前作の魅力はそのままに、新しい時代にふさわしいカジュアルでカラフルな雰囲気で塗り直した楽しい作品だ。主人公のアラレちゃんは一人の少女として描かれ、こんなにも可愛らしかったのかと目を見張らされる。途中、『ドラゴンボール』の悟空がゲストキャラクターとして登場するのにも大注目だ。