貧乏姉妹物語

TV 番組

第 1 話浴衣と花火とりんご飴の日

2006/06/29放送
脚本:和泉 鶴 演出:貝澤 幸男 作画:中野 彰子 美術:須和田 真

今日は花火大会の日。二人暮しの姉妹、姉の山田きょうは新聞配達から帰る途中で、妹を喜ばせるための計画を考えていた。妹の山田あすは朝ごはんの支度を終え、昨日のお買い物のお釣りを豚の貯金箱に入れながら、花火大会の縁日で姉を案内して楽しんでもらうこ とを考えていた。二人ともお互いを喜ばせようと花火大会を楽しみにしていたのだった。 夕方、縁日の下見から帰ったあすは、姉と一緒に遊ぶための貯金が無くなってるのを知り呆然とする。そこへ帰ってきたきょうは、妹の様子をいぶかしがりながらも貯金で買った浴衣を差し出すが、あすは「お姉ちゃんの馬鹿!」と叫んで部屋を飛び出してしまった。 浴衣を返品しようと商店街を走るあすの心の中を映したように、雨が降り始めた。
洋品店で、きょうが自分のためにお揃いの浴衣を一日中探していたことを聞かされたあすは、姉が雨の日に傘を忘れた自分を心配して雷が怖いにもかかわらず無理して迎えに来てくれたことを思い出した。いつでも自分のことを第一に考えてくれる姉の気持ちに改めて気付いて泣きじゃくるあすを、洋品店のおばさんは優しくさとすのだった。一方、神社にあすを探しに来たきょうは、八百市のおじさんからあすが昼間下見に来て自分と一緒に縁日を回ることをすごく楽しみにしていたと聞かされ、何故あすが怒ったのかを理解する。 一緒に花火を見ようとお互いを必死に探し回るきょうとあす。気持ちが通じて再会できた姉妹は、二人の絆を確かめ合いながら花火を見上げるのだった。
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