今日は恐怖の大魔王が来る日。雨の夜、雨漏りの音に混じって近付いてくる足音。ドアが 開いて現れたその姿は・・・大家さん。気難しい大家さんは姉妹にとって苦手な存在で、 家賃の支払日に先月の取立てを思い出して憂鬱になっていた。だが今日に限って時間を過ぎても大家さんは現れなかった。今月はお家賃がお休みだと能天気に喜び、庭の水やりを 兼ねてTシャツの下に水着を着て水遊びに興じるきょうだったが、お隣さんから大家さん がどこかから落ちて足を骨折して入院したものの、誰も見舞いに行ってないと聞かされる。 「誰も来なかったら、さみしいよね。」あすが漏らした言葉に、きょうは勘違いをした自分を恥じ、お見舞いに行くことにするが、無愛想な対応にがっくりしてしまう。