生活費がピンチの日。桜の樹を見て想い出にふけっていた大家さんに、給料日まで家賃を待ってくれるように頼みに行った姉妹は、いつもと違ってすんなり了承してくれたことをいぶかしげに思う。バイトの給料日、きょうはどこかへ出かけようとあすを誘う。が、結局どこへ行くとも思い付かずに、部屋で桜の樹を見ながらくつろいでいた。夕方、銭湯ハワイに行こうとした二人に、大家さんはアパートをすぐに出て行ってくれと告げる。お隣の三枝蘭子からこの一帯に高層マンションが建築されるという噂を聞き、このアパートも壊され、桜も無くなってしまうのだと悲しみにくれる姉妹。しかし、二人っきりでがんばって生きていかなくてはならないのに負けてはいられないと荷造りを始めるのだった。