マンションが建った後のある日。アパートの隣に建築されたマンションの最上階に、越後屋姉妹は引っ越して来ていた。銀子は、金子のような完璧な姉に自分はふさわしくないのではないかと思い悩んでいた。通学時にも手をつないで仲良しなきょうとあす姉妹を、自分と姉の関係と比べてみてうらやましく思う銀子。学校でも、商店街でもあすは人気者で、クラスメイトに疎まれている自分とは違うということを思い知らされ、対抗意識を燃やした銀子は、高性能望遠鏡できょうとあすの山田姉妹と自分たち越後屋姉妹がどう違うのかを、一日観察することにした。休日の朝、楽しく笑いながら朝食を摂るきょうとあすを見ながら、自分はそんな風に食事したことが無いとさびしさを感じる銀子だった。