遅刻しそうで、あわてて学校へと駆けていくタギル。しかし、教室に入ってみると一時限目の体育は自習になっていた。いつもはやる気満々の杉本先生が、気の抜けたようになっていたからだ。しかも、やる気を失っていたのは杉本先生だけでなく、朝練をしていた野球部や柔道部のみんなも一緒だった。この事態がデジモンの仕業だと思ったタギルは、ガムドラモンと一緒にデジクオーツへと向かう。そこにはみんなのやる気を奪ったデジモン、フレイウィザーモンが待っていた。さっそくハントしようと挑むタギルとガムドラモン。

フレイウィザーモンには奪った人間のやる気を自分の力に変える能力があった。杉本先生や野球部、柔道部のみんなの力を使うフレイウィザーモンに苦戦するガムドラモン。そして一瞬の隙を突かれ、タギルのやる気が奪われた。今まで以上にはりきるフレイウィザーモンと反対に、タギルはふにゃふにゃになってしまう。タギルがこの状態ではガムドラモンは超進化できない。そこでタイキとユウはふたりだけでフレイウィザーモンを探す。街へと出たタイキとユウは、やる気を奪われた人々が急速に増えていくことにおどろく。

デジクオーツに飛び込み、ついにフレイウィザーモンを見つけたタイキとユウは、シャウトモンとダメモンをリロードして戦う。しかし、タギルのやる気を吸収したフレイウィザーモンは、まるで不死身のように何度倒されても起き上がってくる。そのやる気は超進化したオメガシャウトモンとツワーモンの必殺技にさえ耐えてしまうほどだ。もはや打つ手なしかと思われたそのとき、ヘロヘロのタギルをかかえてガムドラモンが現れた。タギルとの出会いを思い出しながら、ガムドラモンはフレイウィザーモンに果敢に挑んでいく。

不屈の闘志で挑むガムドラモンを見て、タギルの心に変化が生まれた。そして奪われたはずのやる気がまたわいてくる。たとえ奪われたとしても、タギルのやる気は次々にわいてくるのだ。そのやる気を受けて超進化したアレスタードラモンがフレイウィザーモンを撃破、見事ハントを成功させた。そのふたりの姿を見て、まるで自分たちのようだと笑うタイキとシャウトモン。こうして事件は無事に解決、やる気はみんなのもとに帰っていった。しかし、杉本先生は休んだ分を取り戻すためにいつも以上のハードな授業を始めてしまう。そのあまりのハードさに、タギルはやる気が全部戻らなくてもいいのにと思うのだった…