「おっさん。ありがとう」 「豪華客船なんて素敵」 「・・・あれ、なんか汚い・・かな・・・・」 剣持警部のおごりで、豪華客船でクルーズをすることになったはじめと美雪は、上機嫌でコバルトマリン号に乗り込んだ。だが実は、豪華客船とは真っ赤な嘘で、この航海を最後に引退する元貨物船の格安クルーズだった。剣持警部の給料では仕方がないと、それなりに楽しむことしたはじめ達。 だが乗組員達は、一癖も二癖も有りそうな面々で、船長は酔っ払い、航海士とももめている。極めつけは謎の幽霊船長からの手紙で、この航海は死の航海で、一人づつ消えていくだろうと告げているのだった。 その夜は、はじめがまたしても食べ過ぎでおなかを壊したり、水崎と洋子の仲の良さを見たりと、和やかに過ぎていった。が・・・・・・・。 海上の孤島である船で起こる奇怪な事件! 謎の幽霊船長!! はじめと美雪は無事に生還できるのか!!!