ゲゲゲの鬼太郎(第5期)

TV 番組

第 17 話さすらいの蒼坊主

2007/07/22放送
脚本:三条 陸 演出:土田 豊 作画:信実 節子 美術:清水 哲弘

悪い妖怪の封印を見るために全国を回っている蒼坊主は、妖怪横丁に向かっていたが、方向音痴なため道に迷ってしまう。呼子を呼んで妖怪横丁に案内してもらった蒼坊主を、妖怪たちは温かく迎える。鬼太郎にとっては蒼兄さんと呼ぶほど慕っている恩人だった。蒼坊主は目玉おやじに、飛騨の天狗たちからの贈り物である古今東西妖怪大図鑑、略して古今をわたす。これは風の噂を吸って自動的に妖怪の情報を書き足していくという秘宝だった。ところが、古今は意志を持っており、ねずみ男が下心を持っているのを察して、外へ逃げ出してしまう。
ぬらりひょんと朱の盤は、火取魔に街のエネルギーを吸収させていた。行灯や火鉢の火とは比べ物にならないほどの、現代文明の熱エネルギーで火取魔をパワーアップして、鬼太郎を倒そうと企んでいたのだ。一方、妖怪横丁では蒼坊主を歓迎する宴が開かれていた。みんなが寝静まった明け方、蒼坊主は一人こっそりと抜け出し、妖怪横丁を後にしようとする。別れが苦手な性格を知っていた鬼太郎は、蒼坊主を待ち伏せており、自分だけでも街まで見送るのだった。そこで妖気を感じた二人は、火取魔が街の熱エネルギーを吸収しているのを発見する。
鬼太郎はビルの上から様子を見ていた朱の盤を問い詰める。そこにぬらりひょんがあらわれ、復讐の計画を語る。蒼坊主は火取魔を街外れに誘導して池に落とすが、逆に水が蒸発してしまう。鬼太郎は火取魔に吸い込まれ、焼き殺されそうになる。霊毛ちゃんちゃんこに守られてなんとか耐えるが、それも長くは持たない。鬼太郎の危機に隙を見せた蒼坊主を、ぬらりひょんの仕込み杖が貫く。危ういところで呼子を呼んで助かった蒼坊主は、火取魔を倒すには古今を使って封印のお札を作るしかないと語る。古今は目玉おやじの必死の頼みに心を開いた。
鬼太郎を体内に入れたまま、火取魔は工場の方に向かっていた。これ以上火取魔が熱エネルギーを吸収すると、大爆発をおこしてしまう。そこへ妖怪横丁のみんなが助けにあらわれた。ぬらりひょんは火取魔を封印させまいと蒼坊主に爆弾を投げ、妖怪たちを焼き尽くし、鬼太郎を刺し殺す。勝ち誇るぬらりひょんだったが、それは蒼坊主の額の目が見せた幻覚だった。火取魔は封じられ、ぬらりひょんと朱の盤は逃げ出す。火取魔を再封印するために石川県へ旅立った蒼坊主だったが、なぜか鳥取砂丘に来てしまい、さすがに呼子も助けに行けなかった。
閉じる

 

PAGE TOP