ゲゲゲの鬼太郎(第5期)

TV 番組

第 74 話一反もめん!鹿児島決戦!!

2008/09/14放送
脚本:三条 陸 演出:角銅 博之 作画:小泉 昇 美術:清水 哲弘

一反もめんは故郷である鹿児島に里帰りしていた。子泣きじじいは徳島に、砂かけばばあは奈良に、ぬりかべ一家は福岡に、かわうそは石川に、妖怪横丁はちょっとした帰省ブームだった。静かになった妖怪横丁でくつろいでいた鬼太郎の元に、一反もめんが天狗ポリスに逮捕されたという連絡が入る。実は辻神という災いを呼ぶ妖怪と間違えられたのだ。辻、すなわち十字路やT字路は昔から魔界との入り口に繋がりやすいとされ、恐れられて魔除けの石敢當(いしかんどう)を置く風習が伝えられている。目玉おやじは、辻神は力を蓄えた恐るべき存在になったと推理する。
五郎の父親が大家をしているアパートでは、最近立て続けに住人が病気になったり怪我をしたりしており、母親も風邪が長引いていた。そんな状態で新発売のゲームソフトの無心をする五郎を父親は怒鳴りつける。級友と一緒にゲームで遊ぶという約束をしていた五郎は、ゆううつな気分で家に帰る途中に、自分に話しかける声と何かの気配を感じた。部屋に戻るとその気配は姿をあらわし、自分は辻神で家の守り神だと名乗り、欲しいものをやるかわりに簡単な頼みをきいてくれるだけでいいとゲームソフトを差し出す。五郎はその誘いに乗るのだった。
辻神の頼みは、確かに簡単だった。壁の一部を塗ったり、落ちている石の位置を変えたり、地面に線を書いたり、それだけで欲しいものが手に入るので、五郎は欲望のままに、次々と依頼をこなしていく。木の葉を切っているところを鬼太郎に見とがめられ、なんとかごまかした五郎だったが、一反もめんは、五郎の目が気になっていた。翌日、街中に不気味な斑点が蔓延し、人々が謎の体調不良で倒れていくという現象が発生した。それは辻神の尾だという。もう一回の頼みで全ての力が解放される辻神は、五郎に欲しい物がないかと、しつこくせまる。
そこに一反もめんがあらわれ、五郎を叱る。だが辻神に襲われ、一反もめんは引き裂かれてしまう。辻神は五郎に洗面台の鏡を動かさせ、風水的に石敢當の力を無力化させ、全ての力を解放することに成功する。体が半分ちぎれた状態で根性で五郎の服に潜んでいた一反もめんが反撃を開始、霊毛チャンチャンコで体を補完すると、鬼太郎と辻神を連れて、空高く舞い上がっていった。辻神の尾も一緒に飛んで行き、天狗ポリスが火を放つ。成層圏に達し、辻から体が離れてしまった辻神を、妖怪四十七士の力を発揮することで倒すことができたのだった。
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