地獄では閻魔大王を始めとする地獄の十三王が集まって、今年の反省を話し合っていた。そこで妖怪たちに地獄のことをもっと理解して自覚させねばならないということになり、色々と案を出し合う。その結果、地獄に妖怪たちが集められる。地獄に来たことのない妖怪たちが不安におびえる中、地獄一クイズ大会を開催することが発表された。各地獄を回ってクイズに答え、優勝者には賞品として地獄の宝が与えられるというのだ。ねずみ男は宝を手に入れんと、黒鴉は天狗ポリスの面子にかけて張り切るが、不穏な考えをめぐらす妖怪もその中にいた。

最初の出題は「地獄は九つある。○か×か？」というものだが、こんな基本的な問題でも脱落者が出ることに困惑する閻魔大王。間違えると地獄を体験させられる罰に、みんなは必死になる。次は極寒地獄のシルエットクイズで、地獄カキ氷を十杯食べないと回答できず、グズグズしていると冷気によって凍り付いてしまう。鬼太郎は、何者かに氷塊で命を狙われた。次の針山地獄では、針に糸を通さないと回答できず、しかも四方から針の壁が迫ってくる。次は灼熱地獄だが、ここでも鬼太郎は何者かの手によって、溶岩に落とされそうになるのだった。

血の池地獄では泳いで回答場所に渡らなくてはならない。鬼太郎は悪い魂からみんなを守って先に行かせるが、そこでも何者かに足を引っ張られ、溺れさせられそうになる。最後は地獄の最下層無間地獄で、みんなは逆さ吊りにされて駄洒落をを考えさせられる。十三王たちを一番笑わせることができた者が優勝となるのだ。真っ先にねずみ男が答え、高得点をあげた。他のみんなは、頭に血が上るのと恥ずかしさで回答できない。鬼太郎は意を決して回答ボタンを押そうとするが、そのタイミングを狙って縄が何者かに切られ、無間地獄に落ちてしまう。

無間地獄は永遠に孤独で落ち続ける恐ろしい地獄だ。他の妖怪たちがなんとか助けようとするが、無間地獄の吸い込む力は強く一緒に引きずり込まれそうになる。掟のため、鬼太郎が回答しないと十三王も手を出せない。鬼太郎は必死で駄洒落を言って助け出される。あの鬼太郎が駄洒落を言ったということで十三王は大笑い、全員満点を付けた。優勝となった鬼太郎だったが、本当の勝者はねずみ男だと言って賞品をねずみ男に渡す。そして鬼太郎を亡き者にしようと企んでいた天邪鬼と手の目は、地獄で釜茹で五百年の刑を受けることになるのだった。