小泉リサと大谷敦士は、クラスでも有名なオール阪神・巨人。いや、本当の漫才コンビではなく、二人がいがみ合っている姿が周囲からは漫才にしか見えないからです。
でも、高校一年のクリスマス――。
一人ぼっちのリサを慰めに走ってきた大谷。そんな彼の優しさに、リサは「例えオール阪神・巨人でも、何かが生まれたりすることもあるかもしれん」と大谷への感情に微かな変化を感じます。大谷の一言一言に翻弄されながら、リサの淡い気持ちは確実に恋愛感情へと変わっていきます。
そして、高校2年の文化祭――。鈍い大谷にもようやくリサの気持ちが伝わるが、大谷の返事は……?
果たして高校3年の卒業時に、二人はどのような卒業式をむかえるのか!?
吉本新喜劇から飛び出してきたような濃~いキャラクターたちが、リサと大谷の恋愛模様に次から次へと“突っ込み”を入れていく恋愛コメディー!
リサの切ない想いに引き込まれながら、見終わったあと心が暖かくなっている「ラブ★コン」の世界にキュン死にしてください!!
“友だち”から“つきあってる”に変わる瞬間……。
その瞬間にたどり着くまでの女子高生の心の動きを繊細に描き出したラブコメの決定版!累計1000万部突破の中原アヤ原作「ラブ★コン」が遂にアニメーション化!
この物語の舞台がお笑いの中心地・大阪。そして身長172cmのリサと156.2cmの大谷のデコボコ・コンビは、出会った初日から“オール阪神・巨人”と命名されてしまうほど、お笑いの息だけはピッタンコ。
だけど恋愛感情はすれ違いばかり。“好き”という素直な気持ちをお笑いでごまかしていたリサが、その気持ちを告白し、卒業し、それぞれ別の進路に進んでいくまでを描いていきます。
アニメ版では、主人公・小泉リサの感情にスポットをあてることで、好きな人への想いを一生懸命お笑いで隠そうとする女の子の心の微細さを描き出していきます。
「……こんなん、どないせえいうねん。こんなデカイ女が、よりによってあんな小さい男を好きやなんて……。でもちょっとぐらい、あたしのことを女の子として考えてほしかったんや」
親友という関係から始まってしまった小泉リサと大谷敦士。自分の中の“好き”という感情に素直に向き合ったことでリサの葛藤は始まります。好きな人・大谷敦士の一言一言に、うれしくなったかと思うと、その直後に怒りがこみ上げ、そしてすぐ後には涙が出てくる。
そんな、初めて人を好きになったときの女の子の感情は一秒安定しません。
少女アニメ史に金字塔を打ち立ててきたアニメーションプロデューサー・関弘美と数々のTVヒットシリーズを送り出してきたシリーズディレクター・宇田鋼之介が、笑顔の裏には秘められた女の子の切ない“好き”を描き出していきます。アニメーションの世界に、またすてきなドラマが降ってきました。