暴れん坊力士!!松太郎

TV 番組

第 15 話帰郷

2014/07/27放送
脚本:大和屋 暁 演出:貝澤幸男 作画:小泉 昇 美術:行 信三

無敗の若き天才力士・近藤を千秋楽にて打ち破り、みごと幕下での全勝優勝を果たした松太郎。優勝パレード(?)も無事に終わり、ここらで少し里帰りしてみることに。松太郎の実家は、長崎のとある廃坑街だ。電車に揺られ、最寄りの大きな町まで帰り着いてみると、母と弟妹らが迎えに来てくれていた。無事に久しぶりの再会を果たした後は、デパートの喫茶店でチョットひと息。もちろん松太郎のオゴリだ。町から家へ帰るのも、バスではなくタクシー! 滅多にない贅沢に、弟妹たちは大喜び。そして母親は大盤振る舞いに戸惑い、目を回すばかりであった。
帰途、母へと封筒を手渡す松太郎。賞金や祝儀で貰った金一封である。まさか松太郎からお金を貰うなんて夢にも思わなかった。驚きながらも、ホロリと涙をこぼす母。父が生きていれば、さぞや喜んだことだろう…と。そうしてその後、松太郎は久しぶりの実家で夜を過ごし、翌朝…。起きた頃には、家族は皆、既に仕事や学校へと出てしまっていた。暇を持て余した松太郎は、中退となった母校へ行ってみようと思い立つ。かつてのクラスへ顔を出してみると、元・同級生たちから歓迎の声が沸き上がった。請われ、四股を踏んで見せると更に大歓声! しかし、松太郎にはそれがどうにも心地悪い…。
結局、松太郎はすぐに母校を後にし、家へと帰ってきてしまった。何か食う物がないか、棚を漁る松太郎。と、そこで一冊のスクラップ帳を発見した。それは、新聞に載った松太郎の記事を集めた物であった。それを見て、松太郎は呆れる。俺の事なんて放っておけばいいのに…。故郷へ帰ってきてからというもの、皆が口々に、松太郎は変わったと言う。それが何とも気持ち悪い。変わったのは、むしろ周囲の方ではないのか。…もう、帰ろう。荷物をまとめ、家を出る松太郎。考えてみれば、ここには西尾も田中も令子もいない。面白い事など何もないのだから…。松太郎は母の職場へ寄って一声だけかけ、そのまま町へ向かうバスへと乗ってしまうのだった。
車中、松太郎が座っていると、ふと視界に飛び込んでくるものがあった。窓の外で、同級生や近所の人々らが集まって、松太郎を応援する横断幕を掲げていたのだ。それを見るなり、バスを止めて貰う松太郎。そして近くにあったドラム缶の水を人々にぶっかけ、怒鳴りつけた。言われなくても俺はしっかりやれる! と、そこへ松太郎の母が現れた。バスをずっと追いかけて走ってきたのだ。つらくなったらいつでも帰ってこいと告げる母。苛立ちながらも頷き、あまり働きすぎるなと、ぶっきらぼうに気遣いを返す松太郎。これまでの心地悪さは、自覚のない気恥ずかしさだったのだろうか。涙ぐむ母に見送られ、再び東京へと戻っていく松太郎であった。
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