銀色のオリンシス

TV 番組

第 9 話哀色の墓標

2006/11/30放送
脚本:竹田裕一郎 演出:岡崎幸男 作画:徳田夢之介 美術:倉田憲一

ジンが戦死した…。その衝撃は、トキトたちの間に大きな波乱を巻き起こしていた。未来からオリンシス現象で飛ばされてきたと告白し、ジンが死ぬことも知っていたと告げるセレナ。彼女はトキトに好かれたい一方で、正しい歴史をなぞるために彼に嫌われ、あえて今は姿を消すことを選ぶ。仲間たちはジンの死を哀しみ、ひどく動揺。そんな中で執政官の立体映像メッセージを見たレジスタンスの人々は、同じ顔を持つトキトに不信感を露にした。記憶を取り戻したとテアが告白したのは、そんな中での出来事だった。テアは『アーティ』と呼ばれる人工生命体。一千年もの間、月を支配していた執政官の補佐官として尽くしていた…。その事実に、レジスタンスの人々は敵意のこもった目をトキトとテアに向ける。
テアをバケモノと呼び、執政官の子孫であると思われるトキトを手先だと決め付けるレジスタンス。リーダーのダラスはトキトたちに寛容な態度を垣間見せるものの、ここは規律を厳守するべき…と、ある決断を下す。テアを拘束する一方で、彼女の連行を阻止しようとしたトキトに、そっと囁いたのだ。「必ずチャンスをやる。夜まで待つんだ」…と。そして深夜、仲間たちの元を抜け出したトキトは、ダラスが下準備をしていてくれた事に感謝しつつテアを救出。執政官と決着をつけるために彼女と共にズィルバーで出て行ってしまう。その様子を目の当たりにしてしまったミスズは、彼がテアを選んだ事、置いてきぼりにされた事実に、激しく打ちのめされてしまうのだった。
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