ジンが戦死した…。その衝撃は、トキトたちの間に大きな波乱を巻き起こしていた。未来からオリンシス現象で飛ばされてきたと告白し、ジンが死ぬことも知っていたと告げるセレナ。彼女はトキトに好かれたい一方で、正しい歴史をなぞるために彼に嫌われ、あえて今は姿を消すことを選ぶ。仲間たちはジンの死を哀しみ、ひどく動揺。そんな中で執政官の立体映像メッセージを見たレジスタンスの人々は、同じ顔を持つトキトに不信感を露にした。記憶を取り戻したとテアが告白したのは、そんな中での出来事だった。テアは『アーティ』と呼ばれる人工生命体。一千年もの間、月を支配していた執政官の補佐官として尽くしていた…。その事実に、レジスタンスの人々は敵意のこもった目をトキトとテアに向ける。