ポルンの中に隠されていた7つの石の力を奪って姿を消したベルゼイ、レギーネ、ジュナ。目的は自身を蝕む「すべてを食い尽くす力」を、「すべてを生み出す力」で克服することだ。ようやく決戦を覚悟してプリキュアに変身したなぎさとほのかは、遅ればせながらもベルゼイたちが儀式を行っている館へと駆けつける。しかし見えないフィールドに遮られて手出しできないばかりか、動きを封じられて手も足も出なくなってしまった。同じ頃、ジャアクキングもまたベルゼイたちのやろうとすることに気付き、ようやく自分の分身たちに裏切られたことを悟る…。

ベルゼイ、レギーネ、ジュナの願いはついに成就した。「すべてを生み出す力」を手に入れ、延命に成功したばかりか大幅なパワーアップも遂げたのである。それに怒りを露にしたのはジャアクキングだ。奴は天地を揺るがすパワーでベルゼイたち3人を空の向こうに吸い上げると、自分を囚えている空間…ドツクゾーンへと呼び寄せた。しかし今のベルゼイたち3人に怖いものはなく、これまで頭を垂れ、恐れおののいていたジャアクキングにさえ既に勝ったような気分でいる。今こそ、ジャアクキングを倒し、自分たちが支配者になるチャンスなのだと…。

ジャアクキングによって一時的に開けられた空間の裂け目を通って、なぎさとほのかもドツクゾーンへと辿り着いていた。ベルゼイたちの姿を発見した彼女たちは、早速その3人を追跡。追いつくなり戦闘状態に入る。しかしポルンが発していた「すべてを生み出す力」で、ようやくベルゼイたちを倒すことができていたプリキュアにとって、今の3人はとても歯が立つ相手ではない。それでも「この戦いを早く終わらせたい」「早く普通の暮らしに戻りたい」という気持ちは、なぎさを熱く突き動かす！

「自分らしく自由に生きたい」…そんななぎさの叫びも今は無力。ベルゼイたちに完全に打ちのめされ、ただ倒れ伏すしかなかった。方やベルゼイたちは、ジャアクキングからの支配を断ち切り、自分たちの自由のために支配者になるべくジャアクキングと対峙していた。ベルゼイたち3人を取り込むことで「すべてを生み出す力」を奪おうとするジャアクキング。そのパワーのせいで一人の『魔人』へと融合してしまったベルゼイたち。一方プリキュアたちの元には、キリヤという心強い味方が現れていた…。