ゲゲゲの鬼太郎(第5期)

TV 番組

第 53 話白山坊 ビバ!お化け屋敷

2008/04/13放送
脚本:吉田 玲子 演出:深澤 敏則 作画:仲條 久美 美術:清水まこと

化け草履(ばけぞうり)は、ゴミとして捨てられた履物を拾い集めて供養していた。人間の体重を支え、臭い足に耐えて役立ってきたのに打ち捨てられる履物たちをかわいそうに思い、履物を大事にしない人間たちに、いつか思い知らせてやると誓うのだった。妖怪横丁ではすっかり人が入らなくなった小屋の出し物をどうしようかと白山坊が頭を悩ましていた。一方、ねずみ男は空きっ腹を抱え、なにかいい儲け話はないかと考えていた。そんな2人が出会って意気投合する。いいアイディアを思いつき、妖怪横丁のみんなをスカウトし始めたのだった。
かわうそ、傘化け、子泣きじじい、一反もめん、アマビエ、ろくろ首、ぬりかべ一家らが白山坊の興行に出演することにした。そこに、自分も協力させてくれと化け草履が申し出る。これで人間たちに目に物を見せてやるいい機会だと考えたのだ。びっくりワクワクお化け大劇場として人間界で興行を打つ白山坊。人間たちを集めておどかし、怖がらせるのかと思いきや、妖怪たちのいろんな芸を見せて人間たちを楽しませ、喜ばせるショウだった。お化けは人間に恐怖の悲鳴をあげさせるもので、このままでは履物がうかばれないと悔しく思う化け草履。
大入りで大成功に終わった興行だったが、分け前を要求するねずみ男に、白山坊は資金は準備や出演料に全部使ってしまって残っていないと言う。話が違うと怒ったねずみ男は、人間たちに一泡吹かせてやりたいと思っていた化け草履と意気投合する。次の興行で、ねずみ男は白山坊を気絶させて舞台に立ち、化け草履を呼び出した。化け草履は巨大化し、目から光線を出して観客たちの履物を操り、人間たちをおそわせる。止めようとした他の妖怪たちも、自分の履物におそわれ歯が立たない。気が付いた白山坊はねずみ男に事態の収拾を頼むのだった。
白山坊からお礼をせしめようとしたねずみ男だったが、化け草履の暴走を止められず、鬼太郎に助けを求める。だが鬼太郎の放ったリモコン下駄が化け草履に操られてしまう。リモコン下駄との戦いに苦戦する鬼太郎。鼻緒を切ることでかろうじて勝利をおさめ、化け草履に詰め寄るが、コントロールから逃れたはずのリモコン下駄が化け草履をかばった。履物のためを思って暴れた化け草履の気持ちが伝わったのだ。改めてリモコン下駄に感謝し、化け草履を許す鬼太郎。白山坊は今回の事件はショウだったということにして、うまくおさめたのだった。
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