化け草履(ばけぞうり)は、ゴミとして捨てられた履物を拾い集めて供養していた。人間の体重を支え、臭い足に耐えて役立ってきたのに打ち捨てられる履物たちをかわいそうに思い、履物を大事にしない人間たちに、いつか思い知らせてやると誓うのだった。妖怪横丁ではすっかり人が入らなくなった小屋の出し物をどうしようかと白山坊が頭を悩ましていた。一方、ねずみ男は空きっ腹を抱え、なにかいい儲け話はないかと考えていた。そんな2人が出会って意気投合する。いいアイディアを思いつき、妖怪横丁のみんなをスカウトし始めたのだった。