海を渡って、日本に近付く船があった。その船に乗っているのは南方妖怪五人衆、アカマタ、アササボンサン、やし落とし、ポ、ランスブイル。彼らは世界征服の野望を抱き、その手始めに東京を南国化し、鬼太郎を倒すことを目標としていたのだ。だが、妖怪大運動会で鬼太郎と友誼を交わしたアカマタは複雑な心境だった。東京に着いたと思ったが、通りがかった雪男たちに、ここは北海道だと教えられる。世界制服の手始めにと、雪男たちと戦い、打ち破って気勢を上げる南方妖怪五人衆は、やしの木を植えて、北海道を南国化していったのだった。