ゲゲゲの鬼太郎(第5期)

TV 番組

第 78 話怒れる亡者たち!ヒダル神

2008/10/12放送
脚本:吉田 玲子 演出:角銅 博之 作画:仲條 久美 美術:徳重 賢

山にハイキングに来ていたカップルが昼食のお弁当を食べていたが、カロリーが高そうだから、と残して捨ててしまう。すると、どこからともなく「だるい…ひもじい…ひだるい…」という声が聞こえ、不気味な人影があらわれた。ヒダル神だ。カップルは急にお腹が空いて動けなくなってしまい、ヒダル神の仲間にされてしまう。山にキノコ狩りに来ていたねずみ男も、固くなった食いかけのまんじゅうを捨てたところをヒダル神に見とがめられ、仲間にされてしまう。そして、食べ物を粗末にする者がたくさんいる場所、人間の街に案内させられるのだった。
バイト先の高級レストランのお食事券をネコ娘にプレゼントされた鬼太郎はグルメストリートをおとずれた。しかしレストランの客に馬鹿にされ、また高級食材をぜいたくに使った料理を見て、自分にはあわない場所だと帰ってしまう。そこにヒダル神の一団があらわれた。グルメストリートの客が次々とヒダル神の仲間にされてしまう。ネコ娘は鬼太郎に助けを求めた。ヒダル神は空腹で行き倒れた人々の霊が妖怪になった存在で、食べ物を粗末にする者を自分たちの仲間にしてしまうのだ。グルメストリートに戻ってヒダル神を止めようとする鬼太郎。
だが、元は人間だったために手を出せない。人間たちを元に戻すために本体を探す鬼太郎とネコ娘だったが、ヒダル神の声を聞いて急に空腹になってしまう。実は鬼太郎は以前、野菜炒めのピーマンを残しており、ネコ娘もダイエットのためにケーキを半分残したことがあったのだ。そのためヒダル神の仲間にされそうになるが、目玉おやじのアドバイスで助かる。TV局に向かったヒダル神は、料理対決番組で食材を無駄に使ったタレントたちをおそう。その様子が全国にTV中継され、日本各地の家庭で、人々がヒダル神の仲間にされようとしていた。
妖怪横丁の仲間と共に本体を止めようとする鬼太郎だったが、飢えて死ぬ苦しみ以上に苦しいものはないと攻撃に耐え、人間たちが食べ物を粗末にすることへの 怒りで行動するヒダル神に対して、どうすることもできない。その時、観客席の赤ん坊が空腹で泣き出した。動けない母親に代わってミルクを与えるヒダル神 に、目玉おやじは、今は飽食の時代かもしれないが赤ん坊が飢え死ぬこともない時代だと説得する。ヒダル神は怒りを納め、人々は元に戻ることができた。鬼太 郎は砂かけばばあの作ったピーマン料理を食べ、食事の取れる幸せを味わうのだった。
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