ゲゲゲの鬼太郎(第5期)

TV 番組

第 80 話美女と寝太り!連続妖怪事件

2008/10/26放送
脚本:吉村 元希 演出:深澤 敏則 作画:出口 としお 美術:高橋 英次

街を歩いていた鬼太郎は、一瞬、強い妖気を感じる。その方向に向かうと、まるでガス爆発でも起きたようなレストランの惨状があった。窓ガラスは割れ、壁にはヒビが入り、多くの人々が倒れている。そして鬼太郎は、何か巨大な物体がうごめいて、おそろしい勢いで向かってくるビジョンを感じた。その中で一人の女性が必死に恋人を探していた。女性の名前は遥といい、一緒に食事をしていた恋人の一太郎が、気が付いたら目の前から消えてしまったというのだ。鬼太郎は妖怪が関わっているかもしれないこの失踪事件の調査を開始することにした。
過去に同じような事件がなかったかを、ネコ娘と図書館で調べると、同じように爆発事故の後に男性が1人消えている事件が、一番古いものでは30年前から数件あったことがわかった。鬼太郎は過去の事件現場へ調査に向かう。途中に出会ったねずみ男の意見では、その消えた男が妖怪で犯人ではないかと言う。前回事件が起こった場所は空き地だったが、鬼太郎は同様のビジョンを感じた。一番古い事件現場で花を供えている男性に話を聞き、当時行方不明になった男性の写真を見せてもらうと、そこには恋人として一緒に遥が写っていたのだった。
一方、ねずみ男は公園で泣いている遥と出会い、下心丸出しで相談に乗るが、美人の遥に損得抜きで協力してしまう。遥は空腹にも関わらず一緒に一太郎を捜してくれたねずみ男を、自分の部屋に招待して食事をふるまった。ねずみ男の言動にはげまされ、元気の出た遥は、自分もお腹が空いたと言って御飯を食べ始めるが、その量は尋常ではなかった。大量の食事を瞬く間にたいらげて寝てしまった遥の体に、突然、変化があらわれる。遥の体がふくらみはじめ、肉があふれ出して部屋の中のものを押しつぶしていく。遥の正体は妖怪寝太りだったのだ。
マンションからはみ出し街に広がる肉を妖怪横丁の仲間が止めようとする間に、鬼太郎は遥の部屋の中に侵入する。この現象を止めるには遥の目を覚ますしかない。ねずみ男の案内で遥を発見するが、肉に押しつぶされ身動きが取れない。ねずみ男は放屁して、その圧力で隙間を確保し、遥の意識を取り戻すことに成功する。行方不明になっていた男性たちも肉がひいた後に発見された。遥は一太郎と再会し喜ぶ。何も覚えておらず妖怪としての自覚の無い遥に、ねずみ男は一太郎と離れたくなければ、絶対に食べ過ぎては駄目だと言って立ち去るのだった。
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