ゲゲゲの鬼太郎(第5期)

TV 番組

第 9 話ゆうれい電車 あの世行き

2007/05/27放送
脚本:長谷川 圭一 演出:角胴 博之 作画:薮本 陽輔 美術:白井 走

ネコ娘が働いているラーメン屋に来た客、吉永は、他の客が幽霊やオバケを信じるかという話をしているのを聞き、そんなものはいないと腹を立て、後輩の木下が止めるのもきかずに因縁をつけようとする。さらに吉永は注意するネコ娘を乱暴におしのけ、それをとがめて、あなたはひどい人間だと非難した鬼太郎をなぐりつけた。木下をつれて店を出ようとする吉永に、鬼太郎はオバケはいて、すでに目の前にいるかもしれないと忠告する。くやしがって追いかけようとするネコ娘だったが、鬼太郎は彼はこのままではすまないと言って止めるのだった。
駅に向かう吉永と木下だったが、終電はもうなくなっていた。だが、今夜は特別に奥多摩霊園行きの臨時電車が出るという駅員の言葉に、4番ホームに向かう。ホームに並ぶ人の列は、数は多いものの、陰気で不気味な感じだった。到着した、真黒に塗られた旧式な電車に乗り込む二人を、駅員の格好をした鬼太郎が見送っていた。なかなか駅に着かないのでトイレに行った吉永は、加牟波理入道(がんばりにゅうどう)に遭遇する。酒の飲みすぎで幻覚を見たのだと思いこむが、今度はいつのまにか向かいの席に座っていたろくろ首にからまれてしまう。
気がつくと吉永はラーメン屋にいた。だが木下がいない。店の外へ出て木下を探すが、突然あらわれた棺桶に入れられてしまい、犯した罪を償えと責められる。はっと目が覚めると電車の中だった。臨終や骨壷という聞いたこともない不気味な駅名や、地獄のような外の景色を不審に思う吉永は、木下に怖がっていることを指摘され切れる。そこに骸骨となった乗客がせまってきた。運転席に行って電車を止めようとする吉永だったが、そこには天井さがりなどの妖怪が待ち受けていた。逃げようとして、開いたドアから落ちかける吉永の手を木下がつかむ。
だが木下は見る見るうちに骸骨となり、つかんでいた手も朽ちて、吉永は奈落の底へ落ちていった・・・。翌朝、奥多摩霊園駅のホームに倒れている吉永の姿があった。駅員に臨時列車の話をするが、そんなものは出ていないと言われ信じてもらえない。木下が一緒にいたはずだと主張する吉永に、駅員は他には誰もいなかったと答える。しかし吉永は木下はあそこにいるといって、崖の方を指差した。吉永は一年前にオバケはいるいないで口論となり、木下を崖の下に突き落としていたのだ。そして幽霊となった木下と今まで一緒にすごしていたのだった。
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