ゲゲゲの鬼太郎(第5期)

TV 番組

第 91 話妖怪筆師!一つ目小僧

2009/01/18放送
脚本:三条 陸 演出:秦 義人 作画:古沢 英明 美術:清水 哲弘

ろくろ首の恋人の鷲尾は、ハイテク関連の大手企業KCC社の人事部に勤めるOBの田中に連れられ会社見学に来ていたが、会社の入り口で鬼太郎に出くわす。妖怪に関わる事件かと疑う鷲尾だったが、鬼太郎はKCCに勤める知り合いの妖怪に会いに来ていただけだった。田中に案内されて、最新技術で古文書を復元して電子化する部署を見学した鷲尾は、妖怪一つ目小僧が一つ橋と呼ばれ、普通の人間に混じって働いているのを目撃する。誰も変に思っていない様子を不思議がる鷲尾に気付いた一つ目小僧は、職場のみんなとの飲み会に誘うのだった。
一つ目小僧の能力は、書いた文字の内容を現実にすることだった。会社や周辺の店など、よく行く場所に「信」という字をあらかじめ書いておき、自分を普通の人間と信じるようにしていたのだ。一つ目小僧は江戸の昔から人を驚かして楽しんでいたが、いつしか人間が物を作る職業に興味を持ち、仕事をすることが楽しくなって、すごい能力を平凡に生きるために使うようになったのだ。深夜、KCC社のコンピューターが勝手に動き出し、経文の様なものを吐き出して警備員に取り付いた。そして、警備員を通じて他の人間に次々と取り付いていった。
一つ橋に好意を持つ同僚のOL美也子から映画に誘われた一つ目小僧は、映画館に字を書くには妖力が足りないと悩んでいたことろを、何者かに取り付かれた課長におそわれる。田中から呼び出しを受けて、ろくろ首と会社を訪ねた鷲尾もおそわれるが、一つ目小僧に助けられる。美也子以外の会社中の人間が取り付かれてしまった。鬼太郎を呼んだのなら後は任せて逃げようと言う一つ目小僧に、鷲尾はろくろ首を残しては行けないと助けに行く。ろくろ首を見つけた鷲尾を、待ち伏せしていた妖怪経凛々がおそうが、そこに鬼太郎が助けにあらわれた。
経凛々は本来は良いお経から生まれる経文の妖怪なのだが、いいかげんな復元をしたために不完全な姿で復活したのだ。人間を体の一部として取り込んでいるため、鬼太郎も手を出せない。鬼太郎が苦戦し、鷲尾とろくろ首が捕まっているのを見て、一つ目小僧は一緒にいてという美也子の願いを振り切り、自分の妖力の全てを使って経凛々の体のコピーを作り出した。鬼太郎はコピーの体に移って人間たちと切り離された経凛々を倒すことができた。だが、そのために一つ橋の正体が一つ目小僧だとばれてしまい、会社を去ることになってしまうのだった。
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