暴れん坊力士!!松太郎

TV 番組

第 7 話初土俵

2014/05/18放送
脚本:大和屋 暁 演出:石黒 育 作画:中島 深 美術:鹿野良行

憧れの女性・令子にイイトコロを見せるため、相撲取りになることを決意した松太郎。とは言え、その暴れん坊ぶりは相も変わらず。あちらこちらでトラブルを巻き起こす有様であった。だが、そんな松太郎にもとうとうこの日がやって来た。初土俵…、つまり、松太郎の力士としての公式デビュー戦である! その舞台は、言わずと知れた国技館だ。しかし、こんな晴れの場でも、松太郎は高イビキで昼寝…。何とも図太い男である。対し、同門の力士・田中も今日が初土俵なのだが、こちらは緊張でガチガチになっていた。決して弱い力士ではないので、普段通りにやれれば大丈夫な筈だが…。
さて、松太郎ら雷神部屋の力士たちが支度部屋で控えていると、どこからともなく懐かしい声が聞こえてきた。振り返ってみれば、声の主はなんと西尾のじいさま。故郷・長崎から一旗揚げるために上京し、今回、松太郎を応援するべく駆け付けてくれたのだ。そして西尾は、ひどく緊張している田中を見かねて助言を授ける。それはズバリ、イメージトレーニング! 勝利へのイメージを詳細に想像することによって、本来の実力を引き出そうというのだ。しかし、いかんせん田中は小心者。負けるイメージばかりが膨らんでしまって、どうにも上手くいかない…。
結局、緊張がほぐれないまま、とうとう田中の出番がやってきてしまった。土俵へ上がった田中へ、大声で声援を飛ばす松太郎。その様には観客も苦笑い。だが、力士としての礼節に欠ける振る舞いとして、監督指導者である若者頭(わかいものがしら)はカンカン。松太郎は仲間の力士たちに取り押さえられて、廊下へと戻されてしまうであった。そして、そうこうしているウチに田中が戻ってきた。しかし、勝敗を尋ねてみても返答はない。ただ無言で、支度部屋へと戻っていく。その背中は、ベッタリと砂にまみれていた。そう、田中は負けてしまったのだ…。
そして遂に、松太郎の出番もやってきた。なんと松太郎は、相撲経験もないのに、特例で幕下付出しからのデビューなのだ。普段の素行もあって、良い意味でも悪い意味でも、注目の的であった。田中からポツリと、勝ってくれと託される松太郎。言われるまでもない! いよいよ時間となって、待ったなし。土俵で見合って…はっけよい、のこった! 激しくぶつかり合う松太郎と相手力士。そして次の瞬間には、もう相手は土俵の外へ吹き飛んでいた。もちろん、松太郎の勝利である。その圧倒的な強さに、角界関係者らは呆然。観客席は、割れんばかりの大歓声に包まれるのであった。
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